Pythonの基礎文法を学んだ後、「次にデータ分析試験へ進むべきか」「基礎試験を先に受ける必要があるか」で迷う人は多い。
Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、Pythonによるデータ分析の方法と、NumPy、pandas、Matplotlib、scikit-learnの基礎を確認する試験である。2026年1月5日から主教材が第3版へ変更され、Pythonと主要ライブラリの前提バージョンも更新された。
結論として、条件分岐、関数、リスト・辞書、例外処理を使える人は、基礎試験を受けずにデータ分析試験へ進む選択もある。ただし、試験学習だけで分析実務は完成しない。合格後は公開データを使い、取得、品質確認、前処理、可視化、考察、再現手順まで一つの成果物へまとめたい。
この記事の要点
- 試験は40問・60分・合格基準7割で、一般11,000円、学割5,500円
- 2026年1月5日から主教材は「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第3版」
- 前提環境はPython 3.13、NumPy 2.2、pandas 2.2、Matplotlib 3.10、scikit-learn 1.6等へ更新
- Python文法が不安なら基礎学習を先にし、機械学習へ急がない
- 資格後は分析ノートだけでなく、データ辞書、検証記録、READMEを残す
試験制度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | Python 3 エンジニア認定データ分析試験 |
| 方式 | CBT、選択式40問、60分 |
| 合格基準 | 7割正解 |
| 受験料 | 一般11,000円(税込)、学割5,500円(税込) |
| 主教材 | Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第3版 |
| 有効期限 | 協会FAQでは設けていないと案内 |
出典:Pythonエンジニア育成推進協会、Odyssey CBT。制度・料金の最終確認日:2026年7月17日。
2026年改定で変わったこと
協会は、2026年1月5日から主教材を第3版へ変更した。出題範囲とレベル感は変更なしと案内されているため、学ぶ分野が全面的に入れ替わったのではなく、現在のPython環境に合わせた更新と考えられる。
| 対象 | 2026年改定後の前提 | 学習上の注意 |
|---|---|---|
| Python | 3.13 | 古い教材の構文・画面差を確認 |
| JupyterLab | 4.3 | 操作画面や拡張機能の差に注意 |
| NumPy | 2.2 | 古いAPIや警告をそのまま暗記しない |
| pandas | 2.2 | 型・欠損・コピーに関する挙動を確認 |
| Matplotlib | 3.10 | Figure・Axesの基本を優先 |
| scikit-learn | 1.6 | 前処理と評価データの分離を意識 |
古い教材は版と環境を確認
旧版で概念を学ぶことはできるが、これから購入する場合は第3版を基準にする。中古教材や講座を利用するときは、対応試験コードだけでなく、教材の版、Python、主要ライブラリの対応状況を確認する。
基礎試験を先に受けるか
データ分析試験へ進みやすい
- 関数へ引数を渡し、戻り値を使える
- リスト・辞書・例外を使える
- CSVを読み、簡単な集計を作ったことがある
先にPython基礎へ戻る
- 条件分岐・繰返しで毎回止まる
- エラー文を読まずコードを貼り直す
- pandas以前にファイルの場所や型で詰まる
基礎試験の受験自体は必須ではない。試験料と時間を考え、資格を二つ取得する価値があるか、基礎試験の範囲だけ学んでデータ分析試験へ進むかを決める。
Python学習の入口は、「Python 3エンジニア認定入門試験と基礎試験の違い|未経験者はどっち?【2026年】」で比較できる。
3試験の位置付け
| 試験 | 主な範囲 | 向く段階 | 限界 |
|---|---|---|---|
| 基礎試験 | 文法、標準ライブラリ、例外、クラス等 | Pythonを体系的に整理したい | 分析ライブラリは深く扱わない |
| データ分析試験 | NumPy、pandas、可視化、機械学習の基礎 | 表形式データの分析入口へ進みたい | 分析設計や実データ対応は別途必要 |
| データ分析実践試験 | データ加工、時系列、テキスト、画像、地理空間等 | 基礎ライブラリ後に加工範囲を広げたい | 業務経験や目的設定の代替ではない |
経験別の学習期間
| 開始時点 | 期間の目安 | 重点 |
|---|---|---|
| Python・pandas経験あり | 3〜6週間、週5〜7時間 | 数学、未使用ライブラリ、試験固有範囲 |
| Python文法は学習済み | 6〜10週間、週5〜7時間 | NumPy、pandas、可視化、scikit-learn |
| Python未経験 | 12〜18週間以上 | 文法、ファイル、JupyterLab、表データ |
当ブログの学習計画例であり、合格や実務習得を保証する期間ではありません。
6週間の学習ロードマップ
| 週 | 試験学習 | 実務演習 |
|---|---|---|
| 1週 | Python・JupyterLab・数学の前提確認 | 仮想環境と実行手順をREADMEへ記録 |
| 2週 | NumPyの配列、型、形状、演算 | 同じ処理をリストと配列で比較 |
| 3週 | pandasの読込、選択、欠損、結合、集計 | 型・欠損・重複・件数の検証表を作る |
| 4週 | MatplotlibのFigure・Axes・主要グラフ | 比較・推移・分布の3図を作る |
| 5週 | scikit-learnの前処理、学習、評価 | 学習用・評価用データを分け、指標の意味を書く |
| 6週 | 公式範囲、模擬問題、弱点復習 | 分析レポートと再実行手順を完成 |
資格後の成果物は6工程で作る
出典
型・件数
欠損・重複
比較・推移
結論・限界
環境・手順
データ辞書
列名、意味、型、単位、欠損、更新日、出典を整理する。
品質確認表
件数、重複、欠損、範囲、集計前後の整合を記録する。
分析レポート
問い、3図、要点、限界、追加分析を1ページへまとめる。
ノートブックは試行錯誤に便利だが、セルを順不同で実行すると再現できない場合がある。最初から最後まで再実行し、必要な前処理は関数やスクリプトへ分ける。個人情報、会社データ、認証情報を公開しない。
SQLで集計設計を練習する場合は、「SQL初心者が作る成果物3選|SQLite・制約・EXPLAINの4週間ロードマップ」が参考になる。APIから公開データを取得する場合は、「PythonでAPIを学ぶ順番|HTTP・JSON・認証の4週間ロードマップ」でエラー・認証・レート制限を確認したい。
相関を因果関係と断定しない
グラフや相関係数で二つの値が一緒に動いていても、一方が他方の原因とは限らない。対象期間、母数、欠損処理、外部要因、データ収集方法を確認し、分かることと分からないことを分けて書く。
まとめ
Python 3データ分析試験は、Python文法からNumPy、pandas、Matplotlib、scikit-learnへ進む入口になる。2026年改定後は第3版教材と新しい前提環境を確認し、基礎文法が不安なら先に補う。資格学習とは別に、データ辞書、品質確認、3図、考察、再実行手順を備えた成果物を完成させたい。
参考資料
- 2026年1月5日の試験改定 — Pythonエンジニア育成推進協会
- データ分析試験 — Odyssey CBT
- データ分析試験・出題範囲 — Pythonエンジニア育成推進協会
- 基礎試験 — Odyssey CBT
- データ分析実践試験 — Odyssey CBT
- お問い合わせ・FAQ — Pythonエンジニア育成推進協会
- Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第3版 — 翔泳社
試験制度・教材・前提環境の最終確認日:2026年7月17日。受験料、申込方法、会場、教材の対応版は受験前に公式ページで確認してください。